昨年開催した「遺言書とエンディングノートセミナー」でも、このエンディングノート付としましたが、内容に偏りがなく、項目はひと通り揃っていて、一番使いやすいと思います。
業務上いろいろなエンディングノートを検討してきましたが、大方は作った人の本業や思いが色濃く出て、項目にバラつきがありました。
記事によると、項目の選定にあたっては社内外の述べ100人以上に聞き取り調査を実施し、記入欄をイメージした紙を見せて、実際に書いてもらったとのこと。
どうりでバランスが取れているわけです。
内容だけでなく、色・カバー・紙質・付属のディスクケースにいたるまで、さすがコクヨですね。
それにしても約50万冊はすごい。
あと、ずっと気になっていたのが価格です。
メーカー希望小売価格は税抜1,400円ですが、本書のどこにも価格が入っていません。
書店は定価販売でしょうけど、ネット通販では様々な価格設定がされています。
これも戦略なのでしょう。
ただ市販の書籍ですので、これ一冊で説明から記入まで完結する必要があり、マンガなどで工夫されているとはいえ、説明が多く、うっとうしいと感じる人もいるでしょう。
見直しで書き直すには、説明の部分は余計かもしれません。
1冊目には最適ですが、2冊目からはやはり記入するだけのものがいいと。
見直す予定がある人は、シンプルなつくりで安価な特定非営利法人ライフ・アンド・エンディングセンター発行の『もしもノート』か、一般社団法人終活カウンセラー協会発行の『マイ・ウェイ』 あたりがいいかもしれません。
先日のセミナーで、コクヨを合せてこの3冊をサンプルとして持参しました。
エンディングノートは、もしもの時に限らず、あなたの人生をよりよく自分らしく生きるために便利なツールです。
最終的に普通のノートに書きたいと思っている人も、ぜひ書店で市販のエンディングノートを手に取っていただき、感覚的に合いそうなものを1冊購入されることをお勧めします。
※『マイ・ウェイ』は市販されていませんので、こちらで詳細をご確認ください。