これまでのセミナーなどでは、「遺影」は少し前のものであっても自分らしい写真を選ぶか、節目にプロに撮ってもらうことをお勧めしていました。
なぜ過去形かといいますと・・・
昨年末、子どもの頃に可愛がってもらった方の弔問に伺ったとき、お顔からするとそんな昔でもなく、綺麗な着物姿の遺影が飾られていました。
ご遺族にいつ頃の写真かお聞きしたところ、2~3年前にお孫さんがスマートフォンで撮った写真から選んだとのこと。
着物は、好きな紫色の着物に”着せ替え”てもらったとか。
確かに、孫が向けたカメラならいい笑顔になりますし、服と背景はどうにでもなることを考えると、家族や気心知れた人にスマホで撮ってもらうのはありですね。
今どきのスマホのカメラだと解像度が高いですし。
プロでも、撮影は自宅、自然な表情ができるよう家族に居てもらうというカメラマンもおられますが、依頼するとなると、それなりの報酬がかかりますし、当日までにコンディションを整え、意向を伝え、意思疎通ができて、表情がほぐれるまで時間がかかることを考えると、結構ハードルが高い…
もちろん、プロの業を否定するものではありませんし、節目節目の自分を残しておくことが"張り"になるかもしれませんので、ひとつの妥協案としてご提案したいと思います。