ある晴れた師走の朝、夫方の墓じまいを行いました。
住職をお呼びしたので、正式には「閉眼法要」ということになるでしょうか。
このお墓は義父が約40数年前に建てたもので、山の上の見晴らしがいい場所と言えば聞こえがいいのですが、登山道路とスカイラインを車で上ってから、区画へ行くにはさらに徒歩でひと山登らなければならない、高齢者と車酔いのする私には難所です。
叔父夫妻は高齢になってからも、年2回供養に訪れていましたが、義父母は病を得てから訪れることができず、夫も私を気遣ってか結婚以来一度も訪れることはなく、仏壇に手を合わせることで補っている状況でした。
2年前に義父が亡くなったとき、とりあえずは「家に帰りたがっていたから自宅を堪能してもらおう」という建前で、納骨せずに実家の仏壇に留め置いていましたが、さすがに3回忌を過ぎるとそのままにしておくわけにいかず、墓じまいを前提として移設(改装)先を検討し始めました。今年の夏のことです。
話が少し逸れますが・・・
実を言うと私は夫と同じお墓に入りたいと思ったことがなく、できれば実家のお墓に入れてもらいたいと考えていました。生前に納骨までの手配を済ませておけば、祭祀が途切れることはないだろうと考えてのことです。あるいは火葬だけしてもらって合祀か...
同年代の知り合いに聞いたところ、同じようなことを考えている人が結構いました。独身者や子がない夫婦だけでなく、子がいる夫婦でも、あとの世代に負担をかけたくないと。
義父に関して、いきなり合祀ということは考えられなかったので、納骨堂の線で探しました。といってもネットの情報では相場観もわからないので、終活カウンセラー協会の勉強会で知り合った供養コンシェルジュの方から(>そのために参加したのですが)、募集が始まったばかりの納骨堂を紹介いただき、現地を見学に行って即決しました。
実際には見学前にひと月半ばかり温めた期間がありましたが、腰を上げたあとは早いものでした。
決め手は、古いものと新しいものの良いところ取りです。
長くなりましたので、次回に続きます。